病院で働きたくない理由

新人看護師で妊娠、出産を経験する

看護師として知識と経験を積みたい。ただその思いだけで、総合病院に勤めた。私は、看護学校を卒業し、新人として総合病院に勤めたが、すぐに妊娠が発覚した。そのため、その病院では半年しか働かずに辞めることとなった。新人の頃は、緊張と不安で毎日気分が晴れず、気持ち悪く仕事に行きたくない日が多かった。でも、これは妊娠初期症状である悪阻かもしれなかった。

子供を無事に出産し、専業主婦となった。しかし、私の心はこのままでいいのかと常に葛藤していた。新人半年で看護師を辞めることになり、今までの看護学校の苦労は何だったのか。勿体ない。親にも学費を出してもらい、看護師になるという期待を裏切って申し訳ない。と、親の顔色をうかがう日々であった。そして、看護師として働いていない自分が情けなく、常に赤ちゃんと家にいることで社会に取り残されたような感じを受けていた。そこで、夫にも相談し、実家の母親の協力を経て就職することを決意したのだ。それが、現在の総合病院である。

妊娠、出産からの再就職

はじめは、徒歩でも通える診療所にパートで働いて子育てと両立していければいいと思っていたが、知識も経験もないまま小さな病院では働けないと考え、地域の総合病院に働くことを決意した。数年働いて、知識と経験が身に付いたら診療所で働こう、そう考えていた。しかし、総合病院に勤め、いつのまにか20年が経ちベテランと呼ばれるまで月日は流れていた。自分はこのまま60歳までここで働くのだろうか?いや、定年まで同じ場所で同じようには働けないと考えていたはずた。いつしか、責任や役割でその場を精一杯やり遂げることに力を注ぐようになり、気づいたら43歳になっていた。

20年も働いて築いた信頼と地位はとても大きく、自分の自信となっていることは間違いない。それを捨ててまで違う仕事についていいのか。このまま働いていた方が、給料の安定と老後の安定は保たれる。では、なぜ私は辞めたいのか洗い出してみた。

辞めたい理由

1.往復1時間の通勤時間は長く時間が勿体ない
2.仕事終わりの帰り道の運転が眠く、事故を起こしそうで危険
3.帰宅して、夕飯の準備、食事、片付け、入浴、あっという間の就寝時間で自由時間がない
4.夜勤明けの運転が眠くて事故を起こしそうで危険
5.毎年の目標管理が面倒
6.退院調整、継続会議など面倒
7.救急当番が面倒
8.長日勤の勤務時間が長く、身体的、精神的疲労感が強い
9.面倒な医師とのやり取りにストレスを感じる
10.内服薬のセットが面倒
11.体制の見直しが多く、何が正しいのか分からない状態で働くストレス
12.同僚の顔色、患者の顔色、医師の顔色をうかがいストレスを感じる
13.委員長、座長など役割がついてきて面倒

これらから、様々な役割が面倒であること、自分時間が十分にとれていないこと、通勤時の睡魔の事故が怖いことが挙げられた。

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