これからの時代に求められる看護師
看護職は、人々の生涯にわたり健康な生活の実現に貢献することを使命としている。この使命は、看護の対象となる人々や社会の変化に応じて変化させ、創造していく必要があるとされている。要するに、時代の変化と共に看護の使命も変化させていかなければならないということである。そこで、これからの時代の看護師の姿を3つ示す。
①医療保険や介護保険などサービス提供の枠踏みでは対応しきれない場合、対象者のニーズを代弁したり、新たなサービスを提供していくことも看護師の重要な役割である。
②少子化の中、限られた人材での効果的・効率的なサービス提供が求められる。対象者にとっての利益を第一に、看護師の業務範囲を理解したうえで、対象の状態やその変化に応じて自律的に判断し実践することがとても重要である。自分の判断や行動に責任を持ち、倫理的・法的規範に基づき看護を提供することが欠かせない。
③人々の様々なニーズに応えていくためには、新たなサービスの創造のみならず、働き方も創造していくことが必要である。看護師として生涯を通じて活躍し続けるためには、個々のライフイベントなどの状況に合わせた働き方を選択しながら働くことも重要となってくる。自分自身はどのように看護師として活躍し、どんな生き方をしたいかという将来の姿の希望を思い描き、自分のキャリア形成の仕方や働き方を選択しながら行動していくことが求められる。
「働く」を支える「学び」
「働くこと」と「学ぶこと」は、なりたい自分に繋がるものであり、キャリア形成と呼ぶ。このキャリア形成には仕事と生活の調和が重要であり、自分自身がなりたいと望む看護師の将来像を目標に形成してくものである。
①医療・看護の進歩や社会・人々の変化が起こるなか、過去に学んだ知識・技術では対処が困難になる。その時代に適した看護を提供するために、知識・技術を最新のものに更新していく必要がある。
②ライフイベントなどで、一時的に看護の職を離れていても可能な範囲で、看護や医療に関する情報に触れ、知識と経験を活かしていつでも活動できるよう学習を続けることは自身のキャリア形成に繋がる。
③「働く」と「学ぶ」を一体化していくために、何を学ぶか、どのように学ぶか、学んだあとにどのように活躍するかの3点を循環させることが大切である。
「学び」を進めるための3か条
- なりたい自分に向かって学ぶ
まず、自分自身がどのように看護師として活躍したいかという将来の姿を描き、その将来の姿の実現に向かって学ぶことを意識し、自分で取り組むことが重要である。看護師としての活躍の仕方は多様である。自分で切り開いていく手法として生涯学習があり、自身のキャリア形成となる。
- 計画的に学ぶ
次に、将来の姿を思い描いたら、その実現のためには、どのようなことが必要なのかを考え、計画して学んでいくことが必要である。目標を設定し、短期的や中長期的な計画を進めていき、定期的に評価していくことが大切である。
- 学びを実践に活かす
看護師の生涯学習は、人々の健康への貢献を目的としており、様々な学習活動から得た学びを実践に活かし、目の前の人に、より良い看護を提供することで目的を達成できる。また、実践に活かすことで、自分自身の成長を実感する機会となる。

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